インターネットイニシアティブ(IIJ)代表取締役社長を務める勝栄二郎氏は、2019年の年頭所感を発表した。

新年明けましておめでとうございます。


昨年の2018年度上半期は、おかげさまで売上高・営業利益とも増収増益となりました。本年もこの勢いを継続し、事業拡大に向けて邁進してまいります。


昨年3月に国内で初めてサービスを開始したフルMVNO事業は、関連売上が年度当初の計画を上回って推移しており、順調に販売回線数を伸ばしています。本年はeSIMプラットフォームのサービス提供開始を予定しているなど、フルMVNOリリース以後もサービス拡充を続けております。その他、クラウド事業やセキュリティ事業など主要な事業の業績も好調で、それぞれ2桁の増収を続けています。


ネットワークに関する本年の大きなトピックとしては、第5世代移動通信システム(5G)がいよいよ動き始めることが挙げられます。2020年の商用サービス開始に向けて、本年3月までに電波の割り当てが行われ、9月にはプレサービスが提供されると発表されています。IIJがフルMVNOとしてどのように5Gに関わっていけるのかは未だ勉強中ですが、MNO各社とも連携しながら5G時代のMVNOを開拓していく所存でおります。その5Gの特徴は超高速・超低遅延・多数同時接続とされ、スマートフォン以外にIoT用途も想定されています。すべてのものがインターネットにつながるIoT時代は、我々が創業当初から思い描いていた世界です。それがようやく現実のものになりつつあります。


あらゆるものがインターネットにつながるIoT時代の到来は、デジタル通貨・自動運転など既存の産業と通信が結びついて生まれる新たな可能性を広げる一方で、昨年世間を賑わせた海賊版サイトの問題やEU一般データ保護規則(GDPR)に代表される個人データの保護法制など新たな問題・留意点も生み出します。既存の経済や社会、政治の在り方さえも変わっていくこれからの時代におきましても、IIJは日本のインターネットにおいて技術面でイニシアティブを執り続けてきた自負を持ちながら、新たな分野にも積極的に取り組み続け、ネットワーク社会の発展に貢献していく所存です。