Microsoftは2017年10月18日(現地時間)、7,700件を超えるMSDNページをMDN(Mozilla Developer Network) web docsに対応させることを公式ブログで明らかにした。

MDNはMozilla、Google、W3C、Samsung各社の協力により、Web開発者向けのドキュメントを統合し、明確にするため、2005年に開始したプロジェクト。現在HTML5やJavaScript、CSS、Web API、Node.jsなど、テーマごとに膨大なドキュメントを管理し、多くの開発者が利用している。現在MDN web docsには3万件以上の文書、毎月600万人/月の利用者と約2万人の寄稿者がいる。

MicrosoftはMDN Product Advisory Boardに、同社のProgram Managerを務めるPatrick Kettner氏や、同社Windows web Documentation Senior Dev WriterのErika Doyle Navara氏を派遣し、Webブラウザーに依存しない標準的なWeb技術について奉仕するという。

その一環としてMicrosoft EdgeがサポートするAPI情報を積極的に提供している。1例として、マウスの動きに応じた位置を返すPointer Lock APIには2017年初頭の時点で対応済みだ。また、MSDN上のAPIリファレンスライブラリをMDNにリダイレクトする作業を進め、現在5,000ページ以上の編集が行われている。Microsoftは開発者は(各所に)点在したAPIドキュメントを探す必要がない(Kettner氏)と述べている。

MDN web docsのAPIページでは、ブラウザー互換性リストにMicrosoft Edgeが並んでいる