「お酒を楽しむ人の裾野を少しでも広げるため、若い女性をターゲットにしたかわいらしいパッケージにしました。SNSでも商品の写真を載せるお客様が多いんですよ。ここ数年の家飲みブームも手伝って、売れ行きも好調です」(野村さん)

この家飲みブームに乗って、前出の男梅サワーも飲み方提案などを積極的に行っている。4月には、東京と大阪で「男梅屋台」なるイベントを開催した。

「イベントでご提案したのは『梅落とし』(梅干しを一粒落とす飲み方)や『梅涼し』(串切りのレモンを落とす飲み方)など、春夏秋冬の季節ごとに適した4種類の飲み方。イベントは大盛況で、2会場合計4100人の来場者があり、約6,000杯を売り上げました」(伊藤さん)

(左から)男梅担当の伊藤寿俊さん、ウメカク担当の野村祥子さん

従来のアルコール飲料にはなかった“しょっぱい旨さ”で新感覚の味覚を打ち出し、自分流に味覚をアレンジできるのが家飲みブームともマッチした男梅サワーとウメカク。

最後に「男梅サワーに関していえば、ノーベル製菓さんのブランド力もお借りしながら、今後も新しいお酒の楽しみ方が提案できるようなアイデアを考えていきたいですね」と締めくくった伊藤さん。このブレイク事例をモデルケースに、異業種とのコラボ飲料が増えるかもしれない!?