凸版印刷は13日、極小の文字とイラストをはっきりと印刷した世界で一番小さい本となる、0.75ミリ角のマイクロブック『四季の草花』の製作に成功したと発表した。

マイクロブック『四季の草花』と縫針の比較写真。(右はマイクロブックのトリミング画像)

『四季の草花』は、証券印刷やエレクトロニクス製品の製造で培った超微細印刷の技術を応用した、これまでの世界記録0.9ミリ角を上回る0.75ミリ角のマイクロブック。ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットの4種類の文字を使用し、全22ページのうち4ページには、絵柄の中に線幅0.01ミリの極小文字を隠し文字として印刷している。


同マイクロブックは、同社が運営する印刷博物館で展示するとともに、ミュージアムグッズとして販売。文字や日本の四季の草花12点のイラストがはっきりと印刷され、ルーペを使って見ることができるとのこと。また、ギネス・ワールド・レコードに世界記録として申請する予定。

同社は、1964年から極小の「マイクロブック」の製作を開始し、1981年には世界最小の本として1.4ミリ角のマイクロブック『主の祈り』を製作。2000年には0.95ミリ角のマイクロブック『十二支』の製作に成功し、ギネスブックに掲載されている。現在ギネスブックには、ロシアで製作された0.9ミリ角の『カメレオン』が掲載されているが、今回の成功でその記録を上回ったとのこと。