国内で初めて3G回線とWiMAX回線の2種類の通信に対応したHTC製スマートフォン「HTC EVO WiMAX ISW11HT」がau(KDDI)から発売される。3G回線だけでは実現できない高速通信が可能になったHTC EVO WiMAXの実力を検証してみたので紹介しよう。

主な仕様  [サイズ] 約67(W)×122(H)×12.8[最厚部:13.8](D) mm   [重量] 約170g  [連続待受時間] 約340時間  [連続通話時間] 約290分  [ディスプレイ] 約4.3インチ WVGA (800×480ドット)TFT液晶  [メインカメラ] 約800万画素  [インカメラ] 約130万画素  [機能] 無線LAN(IEEE802.11b/g/n) / Bluetooth 2.1 + EDR / microSDHCメモリカードスロット(最大32GB) / Cメール(受信のみ) / Googleサービス / Wi-Fiテザリング / USBテザリング / HTC Sense 1.6 / Skype au / jibeなど

ストレスレスの通信スピード

まずは、注目のWiMAX機能からチェックしていこう。HTC EVO WiMAXはau携帯電話の3G回線に加え、UQコミュニケーションズのWiMAX回線(UQのMVNOとしてauがサービスを提供)を利用できる点が最大の特徴だ。

3G回線は、回線交換方式による音声通話のほか、下り最大3.1Mbps、上り最大1.8MbpsのEV-DO Rev.A方式のパケット通信に対応する。WiMAX回線は、3Gに比べて約10倍となる下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsのデータ通信が可能で、通常のauスマートフォン利用料に毎月525円を追加するだけでサービスを利用することができる。

これらの回線速度はもちろんベストエフォートであり、単純計算で10倍の速度が出るわけではないが、現在データ通信のみのWiMAXは首都圏でも一定の速度が出るため、3G回線よりも十分に高速なデータ通信が可能なのは確かだ。また、WiMAXと3Gは技術的に異なるため、データの伝送効率が高く、大容量、遅延が少ないなどのメリットがある。

HTC EVO WiMAXでWiMAX回線に接続する場合は、ホーム画面からメニューボタンを押して設定画面を表示し、「無線とネットワーク」をタッチ。すると、「Wi-Fi」「Bluetooth」などと並んで「WiMAX」「WiMAX設定」の2つの項目が並ぶので、WiMAXのほうにチェックを入れよう。そうすればWiMAX通信の待受が開始される。

設定の「無線とネットワーク」にあるWiMAX設定

WiMAX設定では信号強度やIPアドレスを確認できる。なおWiMAX設定には、特に選択できる設定項目はない