RightMark Multi-Thread Memory Test 1.1

さて、問題のRMMTである。グラフ46がRead、グラフ47がWriteの結果である。ここで明らかに気づくのは、

  • Nahalemコアは、1コアあたりReadで15GB/s、Writeでも8.5GB/sec程度の転送性能を持つ。対してWestmereベースのClarkdaleは、1コアあたりReadで9GB/s、Writeで6.5GB/s程度の転送性能しか持たない。
  • システム全体で見た場合も、NehalemコアはReadで18GB/s強、Writeで9GB/s弱のメモリアクセス性能を持つ。対してClarkdaleはReadで11GB/s、Wrietで7.5GB/s程度の性能しかない。

という問題だ。これは、明らかに遅すぎる。

先にClarkdaleにおけるQPIのバス幅が30bitではないか? と推測したのは、この辺りの数字が余りに低すぎるからだ。4.8GHz動作で20bit幅だと片方向あたり9.6GB/sだから、11GB/sというReadの数字が出ている以上、20bitでは足りないのは明白だ。ただ40bit(20bit×2)だとすると、このスコアは低すぎるように感じる。

勿論ボトルネックがQPIにあるのかメモリコントローラにあるのかは判らない。なのでQPIは20bit×2の構成なのかもしれない(し、実はBIOS Setupの画面が嘘で、実は6.4GHz/20bitで片方向あたり12.8GB/sなのかもしれない)が、どっちにしても何かしらボトルネックがあるのは間違いないと言える。