Intelは、かねてからLynnfield(開発コードネーム)として知られてきたNehalemコアベースのメインストリーム向け製品として、Core i5-750及びCore i7-860/870の3製品、そしてこれと組み合わせるIntel P55 Expressチップセットを発表した。既に本日0時に深夜販売が開始されており、またベンダー各社が大量のP55搭載マザーボードを発表している。そんなわけで、まずはCore i5/i7の性能のほどを確認してみたい。

製品ラインナップ

まず今回発表されたプロセッサ3製品をまとめたのが表1である。NehalemベースとなるNative Quad Coreであり、各コアに16KBのL1キャッシュ/256KBのL2キャッシュと、4コア共有の8MB L3キャッシュを搭載するあたりは全く同じである。ただしパッケージはLGA1156という新しいパッケージで、オンチップのメモリコントローラはDDR3-1333をサポートする(非公式にはDDR3-1600も動作するらしい)が、チャネル数は2chに削減された代わりにPCI Expressのコントローラを搭載したものとなった。TDPは従来のCore i7-9xxシリーズの135Wから95Wに下げられている。Core i5とCore i7の現時点での差は、Hyper-Threadingを有効にするか否かということのようだ。

■表1
製品名 Core i5-750 Core i7-860 Core i7-870
Base Speed 2.66GHz 2.80GHz 2.93GHz
Turbo Boost 4コア 2.93GHz 3.06GHz 3.20GHz
2コア 3.2GHz 3.33GHz 3.46GHz
1コア 3.2GHz 3.46GHz 3.60GHz
コア/スレッド 4/4 4/8
キャッシュ 8MB
パッケージ LGA1156
メモリ DDR3-1333×2ch
TDP 95W
価格 米国 $196 $284 $562
日本 \19,030 \27,570 \54,560