最初の半日アセスメントは無料、気に入ったら本番へ
では、ALMバリュープロファイルの内容を見ていこう。
ALMバリュープロファイルでは、最初に半日から1日ほどのアセスメント(評価)を実施する。これは無料だ。コンサルティングサービスを受けるだけの費用が捻出できないという場合には、現状に対する評価だけをもらい、その先は断ってしまえばよい。
アセスメントは、インタビューから始められる。開発担当部長、品質管理担当部長、幹部役員などを対象に200~300程度の質問を実施。そこから得られた結果を分析し、経営責任者や各担当者に対して、現状がどのようなレベルにあるのかが発表される。システムや業務の規模にもよるが、十分な調査が完了したと判断されれば、その場で評価結果が提示されることもある。
分析は、「デマンド管理」、「プロジェクト管理」、「測定および分析」、「品質管理」、「変更管理」、「要件定義」といった軸で行われる。さらにそれぞれを、「基本」、「基盤」、「可視性」、「コントロール」、「予測可能性」、「MBP(Managed Business Process)」という詳細項目に分けて評価する。業界内比較なども実施され、自社がどういったポジションにあり、何を不得手としているかが一目でわかるようになる。
その後、要望に応じて、コンサルティングサービスを実施。目標とするライフサイクル管理レベルをどこに置き、それに向け、どういう手順で、どういうプロセスを踏みながら改善していくかを、具体的な項目を洗い出しながら決定し、作業を共に進めていくことになる。
人間ドックのようなもの、企業にも診断が必要
ALMバリュープロファイルについて、ボーランド サービス本部 シニア・コンサルタントの安部俊一氏は「人間ドックのようなもの」と表現する。
「なんだか体調が悪い」と感じる人も、ちゃんと検査を受けなければどこがどの程度悪いのかわからない。また、健康だと感じていた人にも、検査で悪いところが見つかることもある。
これは企業も同様だ。「最近業績が厳しい」と感じていても、詳しく調べてみなければどこに原因があるのかわからないし、業績良好と感じている企業にも業績をさらに伸ばせる改善点が見つかるかもしれない。定期的に診断して状態をチェックすることで健全が保てると言える。「"ここが悪い"と直接指摘されるのは、日本人にはあまり経験がなく、受け入れづらいかもしれないが、経営効率を上げるためには、問題個所を数値で直視して改善していくことが重要」(ボーランド サービス本部 システムエンジニア 田賀芳大氏)だ。未経験の経営者には、一度"健診"を受けてみることをお勧めする。
なお、ALMバリュープロファイルはボーランドが提供する分析サービスだが、改善を実施するうえでボーランド製品が必須というわけではない。そこから先の判断は診断を受けた顧客に委ねられる。他のベンダーのプロダクトやソリューションを導入してもまったく問題ない。
また、念のため補足しておくと、ボーランドのツールは、他社のプロダクトやプラットフォームともよく馴染むように設計されている。一部のみボーランド製品を導入するという使い方も問題なくできるので、試してみるのもよいだろう。