Google連絡先の使い方と「オートコンプリート」の活用方法

Gmailからメールを送る際、相手のメールアドレスを入力するのに「Google連絡先」(Google Contacts)を活用している人も多いことでしょう。Google連絡先は以前はGmail内の1機能というべき位置づけでしたが、現在は単独のサービスとして独立し、機能の充実が図られています。

このGoogle連絡先は単に連絡先を登録して呼び出すというだけでなく、他にも便利な機能がいくつか備わっています。そこで今回からは、GmailとGoogle連絡先の連携による活用について説明していきたいと思います。

まずはGoogle連絡先の簡単な使い方を説明しておきましょう。Gmailから連絡先を呼び出すには、Gmailの画面右上にある「Googleアプリ」のアイコンをクリックした後、「連絡先」を選びます。

Gmailの画面右上にある「Googleアプリ」ボタン(1)をクリックした後、「連絡先」(2)を選ぶ

連絡先を追加するには右下の「+」ボタンをクリックした後、現れたダイアログに名前や会社名、メールアドレス、電話番号などを入力して「保存」をクリックします。ただし入力の際、「姓」と「名」の項目が逆に置かれている点に注意が必要です。

連絡先を追加するには右下の「+」ボタン(1)をクリックし、現れたダイアログに必要な情報を入力した後「保存」(2)をクリックする。「姓」と「名」が逆になっている点(3)に要注意

登録した連絡先からメールを送る方法は2つあります、Google連絡先の一覧から送りたい相手をクリックして詳細を表示した後、メールアドレスをクリックするとGmailの送信画面が現れるので、そこからメールの内容を入力して送信します。

一覧からメールを送りたい相手(1)を選んだ後、メールアドレス(2)をクリックすればメールを送信できる

もう1つはGmailから連絡先を呼び出す方法です。Gmailで新規メッセージを作成した後、「To」をクリックすると連絡先の一覧画面が現れます。

Gmailの新規メッセージ画面から「To」をクリックする

この一覧画面から送りたい相手を選び、「挿入」をクリックすることでメールアドレスが入力されます。送りたい相手は複数選ぶことも可能です。

一覧からメールを送りたい相手を選んだ後(1)「挿入」をクリックするとメールアドレスが入力される

なぜ、Google連絡先の使い方を改めて説明したのかというと、実はGmailの場合、Google連絡先に連絡先をあまり登録せずに使っている人も意外と多いのではないかと思われるからです。

その理由は「オートコンプリート」の存在で、Gmailでは「To」の項目に相手の名前やメールアドレスの一部を入力すると、自動的にメールアドレスの候補が現れ、簡単に連絡先を入力することができてしまうからです。

Gmailの「オートコンプリート」は、メール送信時に「To」の項目に名前やメールアドレスを入力すと、自動的にGoogle連絡先に登録されているメールアドレスが入力される

実はGmailのオートコンプリート機能は、GmailとGoogle連絡先の連携によって実現しているもの。一度メールを送信した人のメールアドレスが、Google連絡先の「その他の連絡先」に保存され、Google連絡先に直接登録した相手だけでなく、それらのメールアドレスもオートコンプリートに現れる仕組みなのです。

ここに保存されるのは手入力したメールアドレスだけではありません。届いたメールに返信した場合も、その返信相手のアドレスが自動的に保存される仕組みとなっているのです。

それゆえ意識しないうちにオートコンプリートで利用できるアドレスが増えているという人も多いかと思います。なお、自動保存された連絡先は、Google連絡先で「その他の連絡先」を選んで確認することが可能です。