電通は11月4日、立命館大学デザイン・アート学部と、教育・研究の高度化や人材育成に向けた教育プログラムの開発・実践を目的とする連携・協力協定を締結したと発表した。 第1弾として10月24日に「未来の教育」をテーマとする学生参加型セッションを開いた。そこで得られた意見や問いを、2027年夏に開始予定の教育プログラムの設計に反映するという。
協定の概要
今回の協定では、学生を教育の受け手ではなく、これからの学びをともに考える共創者と位置付ける。教員や企業があらかじめ答えを用意するのではなく、学生の視点を起点に対話と実践を重ねながら、学びや教育のあり方を考える点が特徴だ。
主な連携領域は、学術研究・教育、人材育成、地域社会との連携、双方が持つ施設などの相互活用。教育プログラムの開発・実践では、同学部が培ってきた教育・研究の知見と、電通のクリエイティビティや共創の場づくり、アイデア開発の強みを生かすとのことだ。
第1弾の学生参加型セッション
第1弾の学生参加型セッションは、立命館大学衣笠キャンパスで実施。参加学生は、AIの進化や社会の変化など、これからの時代を考えるための「未来の兆し」に触れた後、自身の経験や将来への不安、残したいものを持ち寄って意見を交わした。
学生からは「このセッションのように、聞くだけではなく喋ることで学び合う授業を増やしたい」「誰もがすぐに答えを出せるAI時代だからこそ、自分の意志を落とし込んだ手づくり感のある答えにこだわりたい」といった声が挙がった。議論では、「ワクワクにはザラザラが必要」という言葉とともに、手間や遠回りも学びの大切な要素と捉える「ザラザラ学」が語られたほか、「おもしろいことは境界にある」「答えが出ないことを考え続ける力」といった視点も示されたという。
セッションで得られた意見や問いと、セッションを通じて導き出された未来の教育原則は、2027年夏に予定する教育プログラムの内容や進め方を設計する際の指針として活用される。
電通は今後、学生が社会の変化を自分ごととして捉え、自ら問いを立てて行動できる学びの実現を支援するとともに、大学と企業が学生とともに教育をつくる産学共創のあり方を追求していく構えだ。

