2026年10月13日~16日、幕張メッセでデジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2026」が開催されている。

  • デジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2026」

    デジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2026」

電通グループ横断のクリエイティブR&D組織「Dentsu Lab Tokyo」は、今回の展示で「Playful Transformation」をテーマに、新しい感覚やコミュニケーションを生み出す研究成果を紹介した。

その一つが、実際の麺やスープを使わずにラーメンをすする感覚を再現する「吸うラーメン」だ。

ラーメンといえば、麺をすする音やスープの香り、口に広がる風味など、さまざまな感覚が組み合わさった食べ物である。では、実際の麺やスープがなくても、こうした感覚を再現できるのだろうか。

  • Dentsu Lab Tokyoのブース

    Dentsu Lab Tokyoのブース

塩分やカロリーを気にせずラーメンを楽しむために

続いて紹介するのは、その名も「吸うラーメン」だ。

ラーメンといえば、麺をすする音やスープの香り、口に広がる風味など、さまざまな感覚が組み合わさった食べ物である。

では、実際の麺やスープがなくても、こうした感覚を再現できるのだろうか。

そんな発想から生まれたのが「吸うラーメン」である。

  • 「吸うラーメン」のブース

    「吸うラーメン」のブース

開発のきっかけとなったのは「ラーメンを食べ続けたい一方で、塩分やカロリーが気になる」というアイデアだった。

開発チームは、ラーメンを食べていると感じる要素を分析。見た目や香り、湯気、麺をすする感覚などに着目し、実際の食べ物がなくてもラーメンらしさを感じられるデバイスの開発を進めた。

中でも重視したのが「香り」と「すすり心地」の組み合わせだ。

MEMSマイクと振動スピーカーで「すすり心地」を再現

香りの再現にあたっては、香料メーカーの曽田香料の協力を得て、鼻から感じる香りだけでなく、口から鼻へ抜ける香りも考慮したフレーバーを開発した。

一方、麺をすする感覚を再現するため、デバイスには吸い込みを検知する仕組みを搭載。吸い口から息を吸い込むと、内部に空気が流れ込み、その気流によって生じる音響パターンを小型のMEMSマイクが検知する。

吸い込みが検知されると、吸い口付近に設置された振動スピーカーが作動。録音したラーメンのすすり音を再生するとともに、その振動を口元に伝える。

これにより、デバイスを吸う動作に合わせて、ラーメンをすすっているような音と振動を提示する仕組みだ。

開発チームは今後、塩分やカロリーを気にする人に加え、麺をすすることが難しい人でもラーメンの感覚を楽しめるデバイスとして、活用の可能性を探っているという。