ワークデイは11月4日、「Workday Developer Program」の日本市場での提供開始と、国内開発者コミュニティの本格始動を発表した。これまで主に同社の顧客やパートナー企業を対象としてきた開発環境を、より幅広い開発者に開放する。また、実践的な開発環境に加え、技術交流や認定資格の取得機会などを提供する。
顧客やパートナー以外も無料アカウントを登録可能に
Workday Developer Programは、Workdayのプラットフォーム上で業務アプリケーションやAIエージェントを開発するための環境、ツール、学習機会、コミュニティなどを提供する開発者支援プログラム。日本市場での提供開始により、日本国内の開発者は、ワークデイの顧客やパートナー企業に所属していなくても、個人のメールアドレスを使って無料の開発者アカウントを登録できる。アプリケーションやAIエージェントの開発に利用できる専用のWorkdayテナントについても、ベータ版の利用を申請可能だ。
開発者向けプラットフォーム「Extend AI」では、ローコード・ノーコード開発から高度な拡張機能の構築までに対応する開発ツールと技術リソースを提供する。Extend AIは、従来の「Workday Extend」を発展させ、AIを活用したアプリケーションやエージェントの開発を支援するプラットフォームである。
また、Workday Developer Programの開発環境では、自然言語による開発支援機能「Developer Agent」も利用できる。開発者が実現したい機能や業務要件を自然言語で指示すると、アプリケーションやAIエージェント全体を自動生成する。Visual Studio Code(VS Code)、Cursor、Claude Code、Google Antigravityなど、外部の統合開発環境(IDE)やAIコーディングツールとも連携する。
このほか、Model Context Protocol(MCP)に準拠した「Agent-Ready Tools」を提供する。AIエージェントが人事・財務データへアクセスする際の厳格な統制を実現するガードレール機能を備え、セキュリティとガバナンスを確保しながら、AIソリューションの試作・検証から本番実装までを進められる環境を提供するとしている。
開発者コミュニティと認定制度を展開
同プログラムでは、国内の開発者コミュニティの形成と、パートナーエコシステムの拡大も進める。実践的なハンズオントレーニングやパートナー企業との共同セッションを開催するほか、2026年11月に開設予定の「Innovation Lab」のデモ環境を使ったイベントを順次展開する。
また、開発者向けの専用ポータルサイトを通じ、技術的なノウハウやユースケースを共有できるオンラインコミュニティ基盤を整備する。開発者やパートナー企業、顧客企業が知見やアイデアを持ち寄り、Workdayプラットフォーム上でのソリューション開発につなげる。
人材育成では、学習プラットフォーム「Workday ラーニング」を通じて、専門トレーニングの受講や資格取得を支援するほか、Workdayプラットフォームに関する開発スキルを証明する「Workday Pro認定」の取得も後押しするという。
開発したソリューションの市場展開も支援
ワークデイは、パートナー企業による「Built on Workday」プログラムへの参画も促す。日本国内の顧客が抱える固有の課題やニーズに対応した拡張アプリケーションとサービスの開発を支援するとともに、開発したソリューションを公式アプリストア「Workday Marketplace」で提供するための事業展開を後押しする方針だ。
同社はWorkday Developer Programを通じて、国内の開発人材とパートナーエコシステムを育成し、Workday上で新たなソリューションを共創するオープンエコシステムの構築を目指すとしている。