日本製鉄は10月9日、同社のGXスチール「NSCarbolex Neutral」を採用したオカムラ製の鋼製家具が、東京都庁第一本庁舎に設置されたと発表した。設置されたのはリーフレット展示用シェルビング2台で、19階北側および20階南側の執務室入り口付近に置かれている。NSCarbolex Neutralを使用したオフィス家具が東京都に採用されるのは初めて。

  • 東京都庁に設置されたリーフレット展示用棚

    東京都庁に設置されたリーフレット展示用棚

採用の背景

東京都は、サプライチェーン全体での温室効果ガス(GHG)の排出削減を進めるため、カーボンフットプリント(CFP)などを活用したグリーン製品の創出を支援する脱炭素支援事業を推進している。日本製鉄とオカムラのGX促進活動は、2026年度の支援対象事業者に選出されており、今回の採用は「2050年ゼロエミッション東京」の実現に向けた率先行動の一環という。

GXスチールは、鉄鋼メーカーによる追加的な(スコープ1の)直接的な排出削減行動に伴う環境価値を、一定のプレミアムとして経済価値化することを前提に、削減証書とともに供給する鋼材を指す。定義の詳細は、日本鉄鋼連盟の「GXスチールガイドライン」に示されている。

「NSCarbolex Neutral」は、日本製鉄が実施した追加性のある削減プロジェクトによるGHG排出削減量を組織内でプールし、その削減量を任意の製品に配分して証明書とともに供給する鉄鋼製品。日本鉄鋼連盟が制定するガイドラインに準拠したものだ。

同社は、購入した顧客が証明書に記載されたGHG排出削減量を、顧客が算定する組織レベルの排出量(GHGプロトコルのスコープ3・カテゴリー1)や、製品レベルの上流排出量から控除して報告できるとの見解を示す。

日本製鉄は今後も、「NSCarbolex Neutral」と高機能製品・ソリューション技術「NSCarbolex Solution」の提供を通じ、顧客の脱炭素化や競争力向上、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく方針だ。