Ascendは10月9日、ERP導入・刷新プロジェクトの失敗要因と対策を解説するホワイトペーパー「ERP刷新ガイド 2027 失敗の構造と成功への処方箋」を、10月7日に公開したと発表した。ベンダーへの丸投げや標準化を巡る判断、経営層と現場の認識のずれ、DX推進人材の不足などを取り上げ、発注側企業がプロジェクトを進める際の対策や外部パートナーの選び方をまとめている。全9章、76ページで、無料でダウンロードできる。

ERP刷新の失敗要因を4つの構造に分類

同資料は、ERP市場の動向や企業のERP利用状況を確認したうえで、ERP導入・刷新で生じる失敗の構造と、その対策を順に解説する構成となっている。

まず前半では、ERP市場の規模やクラウド化の進展、企業のERP利用状況、導入前後に生じた課題を公開調査のデータを基に紹介。続いて、ERP導入・刷新の失敗パターンを戦略、設計、実装、運用の4段階に分類している。

  • ERPに関する失敗パターン

    ERPに関する失敗パターン

また、その背景にある構造として、「ベンダー丸投げと情報の非対称性」「標準化とカスタマイズの対立」「経営層と現場の断絶」「DX推進人材の欠如」の4つを挙げ、それぞれ章を分けて分析。具体的には、ベンダーへの丸投げによって情報の非対称性が生じ、見積もりの高額化や現行業務の踏襲を招く流れを解説している。

  • ERP導入・丸投げの結果として起きる問題

    ERP導入・丸投げの結果として起きる問題

さらに、ERPの導入方法に関しては、ボトムアップ型とトップダウン型がそれぞれ抱える課題を整理。他業務との兼任によってDX推進担当者の時間が圧迫されている状況についても、図表やデータを交えて説明している。

  • トップダウン型ERP導入の特長

    トップダウン型ERP導入の特長

資料の後半では、こうした失敗を避けるための具体的な対策として10項目のチェックリストを掲載するとともに、目的の明確化、業務プロセスの標準化、推進体制の構築、パートナー選定という4つの対策を示す。

外部パートナーの支援内容を整理

4つの対策のうち、外部パートナーの選定については、第8章で詳しく取り上げている。コンサルティング会社が掲げる「実行支援」を「提言型」「具現化型」「社員代替型」の3種類に分類し、支援内容の違いを整理するほか、ERP導入コンサルタントを見極めるための5つの視点なども紹介している。

想定読者は、ERP導入・刷新を担当する情報システム部門やDX推進部門の責任者、基幹システムの老朽化やサポート終了を控え、刷新を検討する経営層・経営企画担当者など。このほか、予算超過や要件のずれに直面しているプロジェクトメンバー、本業と兼任でDX推進を担う担当者、ERP導入コンサルタントやSIベンダーの選定・評価に携わる発注側担当者も対象としている。