アステリアと中央復建コンサルタンツは10月5日、両社が共同提案した「ノーコードアプリを活用した放置自転車管理の効率化」プロジェクトが、熊本市の「スマートシティくまもと推進官民連携プラットフォーム」の実証事業に採択されたと発表した。ノーコードの現場向け業務アプリプラットフォーム「Platio」を導入し、手書きで行ってきたパトロールや撤去の記録をデジタル化する。
紙とExcelによる放置自転車管理をアプリに移行
熊本市では従来、シルバー人材センターのスタッフが放置自転車のパトロール結果を主に紙の帳票へ記録していた。集めた情報は熊本市の職員がExcelに入力しており、帳票の管理やデータの転記が負担となっていたという。
実証では、Platioで作成した「放置自転車管理アプリ」を使用する。現場のパトロールスタッフがiPadから放置自転車の情報を入力すると、熊本市地域交通支援課への報告が完了する仕組みだ。行政側は、放置自転車の発生状況や撤去状況をリアルタイムで確認できる。
GPSの位置情報や写真を記録、返却まで一括管理
アプリでは、GPSを利用した位置情報や現場写真も記録する。パトロール、警告、撤去、保管所での管理、返却まで、一連の情報をまとめて管理できるという。
アステリアと中央復建コンサルタンツは、アプリの利用によって報告漏れや転記ミスを減らすとともに、熊本市職員による手書き帳票の転記作業を削減するとしている。
実証では、熊本市中心部や主要駅周辺を含む市内の自転車放置禁止区域などが対象となる。アステリアはPlatioの提供をはじめ、アプリの設計・作成、運用、利用者教育、技術サポートを担当する。一方、中央復建コンサルタンツは、プロジェクト全体の管理やシステムの検討、利用者支援、データ集計、対策に向けた分析を担う。
なお実証に際しては、熊本市地域交通支援課がデータ提供や実証に向けた助言・調整を行い、熊本市シルバー人材センターがアプリを使ったパトロールと撤去作業を担当する。
2027年2月まで実証、蓄積データの活用も検討
実証事業の実施期間は2026年4月から2027年2月までとしており、アプリを使った実証実験は2026年9月に開始された。中間報告は同年11月を予定する。
将来的には、蓄積したデータを分析し、警告看板やシェアサイクルポートの設置といった対策を検討するほか、GISとのデータ連携による都市計画への応用や、撤去自転車を検索できるWebサービスの構築も視野に入れるとしている。

