インターネットイニシアティブ(IIJ)は7月29日、IoT向け無線通信規格「LoRaWAN」の電波測定専用デバイス「LZ-01V3」を独自開発し、同日から提供を開始した。無線センシングシステムの構築前に機器間の電波状態を確認し、ゲートウェイの設置場所や台数を決める置局設計に利用する。価格は1台43,000円(税別)。
LoRaWANは、低消費電力で数km以上の長距離通信が可能な無線通信技術「LPWA(Low Power Wide Area)」の一種。免許が不要で導入しやすく、農業の水管理や食品・物流分野の温度管理、建設現場の熱中症予防、製造業などの無線センシングに活用されている。
IIJはこれまで、農業の水管理〜製造業などさまざまな分野で無線センシングの通信環境構築を支援してきた。一方、センサーやゲートウェイの設置位置によっては障害物の影響を受け、データの送受信が安定しない場合があるため、通信環境の構築にあたっては事前の電波測定が必要になるという。
LZ-01V3は、LoRaWANの電波測定に特化したデバイスで、従来モデルと比べて小型・軽量化を図るとともに、耐久性を向上させた。本体サイズはW141.0×D81.0×H40.0mm(突起部分を除く)、重量は約277g。さまざまな無線方式の測定に対応する汎用的なスペクトラムアナライザーと比べ、LoRaWAN専用とすることで低価格を実現したとしている。
同社の「IIJセンシングデータマネジメントサービス」と組み合わせることで、Webコンソール上から電波強度や受信成功率などの測定結果を確認できる。通信状態の良否を判断するための判定基準も表示するほか、測定結果をExcel形式でエクスポートし、調査レポートの作成に活用できる。
LoRaWANを利用した通信環境の構築や施工を手がける事業者のほか、自社で電波測定を行いたい企業などを対象に提供する。利用にあたっては、非防水型LoRaWANゲートウェイ「TLG3901BLV2」、IIJセンシングデータマネジメントサービス、IIJモバイルサービス/タイプIなどが別途必要となる。
IIJは今後も、無線センシングに必要な通信環境の構築を支援するサービスや製品を提供し、センシングデータを活用した顧客業務の効率化や品質向上に貢献するとしている。



