インターネットイニシアティブ(IIJ)は6月8日、海外拠点向けファイアウォール運用管理サービス「IIJ Firewall Management Service(IFMS)」に、クラウド上で仮想ファイアウォールを提供する新メニュー「Cloud」を追加すると発表した。提供開始は7月1日で、まずアジア地域から始め、順次その他の地域へ展開していくとしている。

  • 「IFMS Cloud」の利用イメージ

    「IFMS Cloud」の利用イメージ

IFMS Cloud」は、ファイアウォールをクラウドサービス(FWaaS)としてフルマネージドで提供するもので、拠点側で機器構成に手を加えることなくセキュリティを強化できる。さらに、同社の閉域ネットワークサービス「IIJプライベートバックボーンサービス(PBB)」と接続することで、海外拠点と国内環境をシームレスかつセキュアに接続できるという。

背景として同社は、SSE(Security Service Edge)やSASEといったセキュリティモデルの普及に伴い、セキュリティ機能をクラウドで利用する動きが加速していると説明する。一方で海外拠点では、セキュリティ専門人材の確保や運用体制の構築が難しく、ファイアウォール運用に伴うリスクや拠点側の負担が課題となっていたとしている。

同社は、国内で実績のある「IIJマネージドファイアウォールサービス」を、2020年より日本企業の海外拠点向けに仕様変更してIFMSとして提供。IIJグループ海外現地法人のエンジニアが、ファイアウォール機器の設定から運用監視、保守・復旧までを一貫してサポートしてきた。今回はこうした運用実績とノウハウを生かし、クラウド型のフルマネージドサービスとして展開する。

「IFMS Cloud」では、ファイアウォールの初期設定や設定変更、監視、障害対応などをIIJが一括して担うため、海外拠点側の運用負荷を軽減できるとしている。また、PBBとの接続により、海外拠点と国内拠点を結ぶ国際WANとしても利用できる。

サポート体制については、IIJグローバルサポートセンター(マレーシア)が、ファイアウォールの監視・運用に加え、設定変更などの各種依頼を24時間365日、日本語および英語で受け付ける。

参考価格は、初期費用が294,000円から、月額費用が115,000円から(いずれも税抜、ベーシック・10Mbpsの場合)。

同社は今後、CASBなどのセキュリティ機能を追加するとともに、アジアのみならず欧米へ提供地域を拡大していく予定としている。