Windows Latestは、「Microsoft brags Copilot key has main character energy on Windows 11, but you can soon remap it」において、Microsoftが矛盾した行動をとったと報じた。

Windows 11ではCopilotキーの役割を変更する新機能の導入が予定されている。これはCopilotキーのユーザー評価の低さから、右Ctrlキーに戻すことを可能にする改善策だ。ところが6月29日、同社はSNS上にCopilotキーを前面に押し出す新しい広告を掲載したという。

  • Instagramに掲載された広告

    Instagramに掲載された広告

Copilotキーの推奨広告を公開

広告は短い会話とCopilotキーの拡大画像で構成される。会話は「すべてを解決するボタンはないよ」との発言に対し、「賭ける?」と聞き返す内容で、Copilotキーがすべてを解決するボタンとして示されている。

さらに「主役級の存在感を放つボタン」とのコメントが添えられ、Copilotキーに自信を見せる作りになっている。Copilotキーはその名の通り、Copilotアプリを起動するボタンだ。つまり、どのような疑問や課題もCopilotアプリであれば解決できると主張している。

SNSでは批判的な反応も

この主張に対し、SNS上では強い反発が起きた。Windows Latestによると、Facebookのコメント欄はたちまち批判の嵐となり、Copilotキーの削除や右Ctrlキーの復活を求める声に加え、競合アプリの「Claude」ボタンに変更するように求めるコメントまで書き込まれたという。

こうした反発の背景には、長年続けてきたワークフローを失ったユーザーの不満がある。Copilotキーは新たに登場したキーではなく、右Ctrlキーまたはコンテキストメニューキーを置き換える形で登場した。そのため、キーボードショートカットに右Ctrlキーを多用していたユーザーは、ワークフローに支障を来すことになった。

Microsoftはこの問題を認め、右Ctrlキーまたはコンテキストメニューキーに戻す機能の改善を約束した。この約束は広告公開の約2週間前だったことから、同社はほぼ同時期に、ユーザーに矛盾した方針を示したと言える。

Copilotキーの価値向上が今後の課題

Windows Latestは、MicrosoftがAI市場でCopilotの存在感を高めようとしていることが、今回の広告の背景にある可能性があるとみている。

一方で同誌の記者は、現在のCopilotキーには広告で大きく訴求するほどの魅力はまだ備わっていないと指摘する。単にCopilotアプリを起動するだけでは、ユーザーに十分な価値を提供できないという見方だ。

記者は改善のヒントとして、Appleが進めるSiriの刷新を挙げている。Copilotキーも、OSとより深く連携したAI機能を呼び出すボタンへ進化すれば、普及につながる可能性があるとして、Copilotのさらなる機能強化を提案している。