
唯一無二の武器である「直火焼き」のハンバーガーでお客様にも社員にも楽しさを!
既存店の日販は2桁成長
唯一無二の武器である「直火焼き」のハンバーガー。「バーガーキング」は1954年、米国発祥のファストフード・ハンバーガーチェーンで、世界120カ国を超える国々で展開、店舗数は2万店弱の規模を誇っています。
日本に上陸したのは93年でしたが、当時は赤字経営が続き、2001年には日本市場から撤退。07年に再上陸しましたが、そのときも、あまり成果を出すことができませんでした。ただ、直火焼きの100%ビーフパティを使用した看板商品の『ワッパー』を中心に、ボリューム満点のハンバーガーに根強いファンがついていたのも事実です。
親会社が変わり、私がマーケティングの責任者として入社した19年からは、直火焼きの100%ビーフパティを打ち出したコミュニケーション方針への変更やPRとSNSを駆使した精緻かつ大胆なマーケティングを進めました。その結果、当初は77店だった店舗数の新規出店が進み、26年4月時点で355店舗まで拡大しました。
ファストフード業態の伸び代は大きいと感じています。もともとの手軽さに加えて、コロナ禍を経た後のテイクアウトやデリバリー需要が拡大したからです。当社の既存店の日販も23年から2桁成長を続けています。
ただ、競争は熾烈ですし、物価なども高止まりしています。コストを低減させながら単価をいかに上げていくかがポイントになります。そこで当社は他が真似できない直火焼きに加えて、ユニークかつ特色のあるマーケティングを展開しています。
「お好み通りに」
例えば、一般社団法人ピックルボール日本連盟とスポンサー契約を交わし、新しいラケットスポ―ツ「ピックルボール」の応援を始め、大型ごはんバーガー『ピックルボールバーガー』を期間限定販売するなど、最小の予算でも最大の広告効果を発揮できるような、世間に話題を振りまく取り組みを行っています。
当社は28年までに売上高を現在の約2倍の1200億円に、店舗数を600にする中期計画を進行中です。成長の鍵はフランチャイズ展開。投資回収期間が平均で3年未満という他社の半分以下となっている当社のビジネスモデルの魅力をオーナーにも訴えていきます。
Have it your way(お好み通りに)――。お客様の好みに合わせて、ハンバーガーをカスタマイズして楽しめるのもバーガーキングの特長です。これを当社の社員に向けたスローガンとしても採用し、この精神を体現しています。外食業界を楽しく魅力のある業界にしていくことにも寄与していきたいと思っています。
PROFILE
のむら・かずひろ:1978年ドイツ生まれ、日本と米国育ち。上智大学比較文化学部卒業。一橋大学大学院国際企業戦略専攻、MBAを取得。2002年キリンビール入社。料飲店・量販店の営業担当や商品マーケティング担当を歴任。19年ビーケージャパンホールディングス入社し、マーケティングディレクターとしてマーケティング戦略、新商品開発、ブランドコミュニケーションを指揮。22年COO、23年から現職。