米オラクルは10月14日(現地時間)、「 Oracle AI Data Platform」の一般提供を開始したと発表した。同製品はデータをAIで活用可能な状態に整え、「Oracle Cloud Infrastructure (OCI)」、「Oracle Autonomous AI Database」および「OCI Generative AIサービス. 」の機能を組み合わせることで、エージェント型アプリケーションの作成と展開を可能する。
「Oracle AI Data Platform」の特徴
「Oracle AI Data Platform」は、データやAI活用に適した基盤を提供する。具体的には、「Delta Lake」や「Iceberg」といったオープンフォーマットを利用してデータレイクハウスを構築できるため、データの重複を解消可能。
「AI Data Platform」カタログは、データやAI資産を一元的に可視化・管理できるため、コンプライアンスや信頼性を維持するのに役立つ。このカタログは、「Agent2Agent(A2A)」や「Model Context Protocol(MCP)」といった標準規格にも対応している。
「Agent Hub」により多くのエージェントを使い分ける際の複雑さが解消され、ユーザーからのリクエストを解釈して、適切なエージェントを呼び出し、推奨事項を提示し、迅速な対応を実現する。
オラクル製品との連携
「Zero-ETL」や「Zero Copy」といった機能により、財務、人事、サプライチェーン、マーケティング、営業、サービスなどの業務アプリケーションデータ、業種別アプリケーションデータ、既存のデータベースにもシームレスに接続できる。
加えて、「Oracle Fusion Data Intelligence」のAI対応データも「AI Data Platform」上で利用可能。
Fusion、NetSuiteを含む主要なオラクルのアプリケーション・スイート全般、ヘルスケア、消費財、金融サービス、建設といった業界向けに、オラクルは事前統合を備えた専用「AI Data Platform」の提供を計画している。
