BBIXは、クラウド型ネットワークサービス「Open Connectivity eXchange」(OCX)の海外展開を本格化。シンガポールとタイで10月3日からサービス提供を開始する。

  • 提供イメージ

    提供イメージ

OCXは、BBIXと子会社BBSakura Networksが提供する、国産のNaaS(Network as a Service)。専用ポータルからオンデマンドでクラウドやデータセンターに高セキュリティ・低遅延で接続でき、機器の購入や管理が不要なため、コスト削減と運用効率化が可能となる。

今回の海外展開では、シンガポールを主要クラウド接続拠点とし、OCI(Oracle Cloud Infrastructure)やAWS(Amazon Web Services)といった、世界的なクラウドプロバイダーへのアクセスポイントを整備。アジア太平洋地域の利用者は、シンガポール経由でセキュアかつ高品質にクラウドリソースへ接続できるようになる。

タイではTrue IDC(True Internet Data Center)と協業し、OCX接続拠点を開設。両社の合弁会社であるBBIX(Thailand)を通じ、True IDCの高水準なセキュリティを備えたデータセンターとOCXのソフトウェア技術を組み合わせ、迅速で柔軟なネットワーク環境を提供する。これにより、現地企業のビジネスを支援するとしている。

OCXは、シンガポールのクラウド接続ハブとタイのデータセンターを連携させ、国際間のデータセンター相互接続(DCI)をオンデマンドで実現。利用者は国境を意識せず、タイの堅牢な設備と、OCIやAWSといったクラウドを組み合わせたハイブリッドIT環境を柔軟に構築・運用できるようになるという。

BBIXとBBSakuraは、これまで培ってきたIX運用技術とOCXの先進的なNaaS技術を組み合わせ、アジア太平洋地域のデジタルインフラ整備に寄与。シンガポールとタイでの展開を皮切りに、今後はアジア各国へサービスを拡大し、グローバルなマルチクラウド時代を支える通信環境の整備を進めていく。