【国内個人向けPCでトップ】富士通クライアント コンピューティング社長CEO・大隈健史「国産ブランドの強みを生かし テクノロジーで生活を豊かに!」

国産ブランドとしての製販一体の強みを生かし、グローバルブランドでは実現できない製品づくりに磨きをかける」

 2023年度の国内個人向けパソコン(PC)市場でトップシェアを獲得。これは1981年に富士通がPC事業に参入して以来、42年目にして初のこと。2024年度もトップを達成し、25年度もその勢いを維持している。

 原動力は世界最軽量のノートPC「FMV Note U」とZ世代にターゲットを置いた同「FMV Note C」。前者は1キロから2キロが平均重量とされる中で600グラム台を実現。後者では冷却用のファンレス設計かつキーボードのボタンは最低限にとどめ、ねじ穴も極小化。デザインやカラーにこだわった。

「モニターだった大学生にダメ出しをされることもあった」と振り返る。社長就任時から始めたNote Cの開発プロジェクトではブランドマネージャーに20代の若手社員を抜擢。これまで学校の教室や役所にありそうなPCといった堅いイメージを払拭するため、「Z世代に最も近い社員から率直な意見を出してもらうことで、ベテランのエンジニアもその流れに乗った」

 国内PC出荷金額は約1.7兆円。スマートフォン登場当時はPCが大幅に縮小すると言われたが、実際には年間400~450万台で推移中だ。ただ、富士通もPC事業では事業構造改革を行った経緯がある。

 11年にNECのPC事業がレノボに売却され、18年には富士通もレノボから51%の出資を受けた。ただ、CPUなどの主要部品はレノボとの共同調達でコスト削減が図られ、「島根県の工場での製造で安全や耐久性などの面で付加価値もつく」。

 マッキンゼー・アンド・カンパニーでコンサルタントとしてメーカーの経営改善などを担当。レノボでは30代前半で経営メンバーとなり、「経営判断など責任を伴う決断を経験した」。今後もテクノロジーで生活を豊かにしていきたいと意気込む。

 2年前から始めたマラソンに熱中。「10キロのタイムが改善するとワクワクしてくる」と笑う。

profile

1979年生まれ、千葉県出身。2004年早稲田大学大学院理工学研究科を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーの日本支社とドイツ支社で計8年間勤務。12年にレノボに入社し、アジアパシフィック地域におけるPCとスマートデバイス事業グループの中小企業セグメントを統括。21年から現職。

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