電通と国内グループ横断組織「未来事業創研」は9月18日、2040年の社会実態を予測し、中長期的な視点から企業の持続可能な事業創造を支援するツール「電通 未来ファインダー100」の2025年版を提供開始した。
あわせて、同ツールを活用しポストSDGs時代のビジネスチャンスを探索する共創セッションの開催も発表した。
ツールの詳細
このツールは、信頼性の高い外部情報を基に2040年の社会を見据え、人と社会の視点から考察を加えた8カテゴリー・100のテーマで構成。
企業のパーパスやビジョン策定、長期戦略や新規事業開発に活用されており、異なるテーマを組み合わせてビジネス機会を見いだす共創セッションや未来創造コンサルティングも展開。SDGsが定着した「ポストSDGs」時代の事業構想を後押しするとしている。
各テーマのシートは「表面」と「裏面」の2面構成で、表面には市場規模予測などの定量データや社会課題に関する示唆を掲載。裏面には現在の兆しの事例や、2040年に想定されるビジネス機会を「未来チャンス」として記載している。
未来事業創研は、既存の発想に縛られない価値創造を促すため、無関係に見えるテーマ同士を掛け合わせるアイディエーションプログラムを提供。2025年版では裏面を改定し、「気候変動への適応」「人口減少への適応」「AIの進化による変化」を全テーマに必ず組み込む要素とし、掛け合わせ例も紹介している。
さらに、一部テーマの統合や名称変更を行い、農業やつながり、推し活、資産、情報流通の5テーマを新たに追加。気候変動などを背景とした食料価格の高騰や社会関心の変化を踏まえ、未来のビジネスを考える上で重要と位置づけている。
セッションを実施
あわせて、ポストSDGs時代のビジネスチャンスを探る共創セッション「未来共創セッション(体験版)」も実施。参加者は未来の動向を学びつつ、自社の事業課題と結び付けて新たな価値や事業機会を探索できる内容となっている。
セッションは二部構成で、第一部が未来動向とアクションを学ぶ「未来勉強会」、第二部がビジネスチャンスを模索する体験型セッション。会場は電通本社ビル(東京都港区)、定員30名、参加費無料。事前登録制(申込多数の場合は抽選)となっている。



