
当社はBリーグに所属するプロバスケットボールチーム「広島ドラゴンフライズ」を運営しています。
日本ではプロ野球やプロサッカーの人気が高いのが現状ですが、Bリーグの人気も上がってきていると感じます。ただ、Bリーグ全体で言えば、例えばキー局の番組にBリーグの選手が多く出演しているかというと、まだまだですので、徐々に確立できてきているビジネスモデルとともに、さらなる発展の余地があります。
我々のチームはトップリーグに上がって6年目ですが、ありがたいことに地元メディアに取材していただく機会も多く、この点は他の地域のBリーグチームより恵まれています。プロ野球、プロサッカーに次ぐメジャースポーツになっていく土壌はできつつあるのではないかと感じています。
試合の集客も増え始めていますが、現状は全てのチームが有料でお客様を集められているかというとそうではありません。この点は今後、我々を含め成長期にありますから、各チームのビジネス展開で加速していけるのではないかと考えています。
プロスポーツクラブの宿命は、利益を出して、チーム強化に投資をしていかなければならないということです。その中で最も重要なのが、いかにファンの方々を獲得していくことができるかです。
ファンになっていただくきっかけは、やはり選手です。「かっこいいな」、「プレーを見てみたいな」と思ってもらうことが、会場に足を運んでいただくことにつながります。そこからさらに、チームのファンになっていただくことができるかが、我々が最重要視していることです。
プロスポーツの中でも、最も集客がうまくいっているのはプロ野球です。この理由の1つは仕組みです。選手はフリーエージェントとなるまで、10年近く1つのチームに在籍するので、選手が好きになったら、チームのファンにもなるのです。
一方、プロサッカーや我々Bリーグは選手の流動性が高いため、選手の移籍に伴ってファンの方々が離れるスピードも速いのです。その意味でチームのファンになっていただくために大事なのは、チームがどういう哲学、方向性で運営しているかを、透明性を持ってお伝えしていくことです。
トップクラブともなれば、ある程度、選手が固定されると思いますが、その過程では選手の入れ替わりはどうしても激しくなります。
その意味で我々はフロントスタッフ全員が、クラブ運営における「思い」をファンの方々に知っていただくことを重要視しています。
我々はBリーグでの優勝を経験していますが、それが全てを解決してくれるわけではありません。例えばプロ野球の阪神タイガースさんなどは、優勝していてもいなくても、球場は常にファンの方々で満員です。
大事なのは「ストーリー」です。いい時も悪い時も、クラブの成長や感動を共有できるかが問われるのだと思います。チームの強化にはベストを尽くしますが、それだけではない要素がクラブ経営には大事なのだということを感じています。
我々はスローガンとして「HIROSHIMA PRIDE」を掲げています。地の利にも恵まれた広島らしさを軸に、チームの価値を高めます。
まず日本でトップクラスのチームとなり、次にアジア、世界で新しい形のスポーツビジネスのモデルを築きたいと考えています。