Databricksは8月19日、シリーズKの投資ラウンドのタームシート締結を発表した。今回の資金調達で同社の評価額1000億ドル(日本円換算で約14兆8000億円)以上となり、2024年12月から61%増だという。
製品強化と人材獲得に充当
DatabricksのシリーズKラウンドは、Thrive Capital、Insight Partners、WCM Investment Managementが共同で主導し、Andreessen Horowitz(a16z)も参加予定だ。Databricksでは「投資家からの問い合わせが絶え間なくきている」と述べ、今回の投資ラウンドは募集額を超過している状態とした。
新たに得た資金は、AI戦略の加速に充てる。6月に発表したAIエージェント構築技術の「Agent Bricks」、AIエージェント向けのデータベース「Lakebase」の強化が中心になるようだ。併せて、AI人材獲得も進める。現在は9000人体制だが、年末までに3000人を加える計画だという。
Databricksは、企業がデータセットにアクセス・分析するためのソフトウェアを提供しており、AIブームに伴い急成長を遂げている。顧客企業のデータサイエンティストは、収集した大量の情報を分析するために同社のソフトウェアを活用している。
Databricksによると「Databricks Data Intelligence Platform」の顧客数は1万5000社。直近の2四半期で、Microsoft、Google Cloud、Anthropic、SAP、Palantirとの提携を拡大している。