TISインテックグループのクオリカは5月23日、介護を中心に複数の事業を展開するSOYOKAZEの「訪問理美容サービス」において、サイボウズが提供する業務改善プラットフォーム「kintone(キントーン)」を活用したシステムを導入したことを発表した。
これにより、「訪問理美容サービス」のユーザーカルテ情報や予約・実績管理情報の一元化を実現。理美容師がスマートフォンでカルテ情報を確認できるようになったという。その結果、情報の共有がスムーズになり、サービスの品質と顧客満足度向上につながったとのことだ。
業務改善の背景
SOYOKAZEは全国360カ所以上で介護施設を運営し、高齢者の自宅や入居する介護施設に理美容師を派遣してカットやパーマ、ヘアカラーなどの美容施術を行う「訪問理美容サービス」を提供している。
二人一組の数チームに分かれた理美容師が一日数カ所を回ってサービスを提供しているが、リピートユーザーに対して同じ理美容師が必ず担当するとは限らない。そのため、ユーザーカルテ情報などの共有が重要だが、これまで各種情報の管理が紙によるアナログ管理であったため情報共有に課題があった。
これに対しクオリカは、サイボウズの業務改善プラットフォーム「kintone」を活用して、ユーザーカルテ情報とサービス利用における施術の予約・実績といった管理情報の一元管理、および「訪問理美容サービス」の業務管理に必要となる機能のシステム化を実施した。
導入効果
「訪問理美容サービス」のユーザーカルテ情報がスマートフォンで共有できるようになり、情報共有が大幅に改善。理美容師は事前にユーザーの施術内容や特徴を把握できるようになり、サービスの品質と顧客満足度が向上した。
また、紙ベースで管理していたアナログの運用をデジタル化することで、ユーザーカルテ情報だけでなく予約・実績といった管理情報の一元管理も可能となった。これにより業務の効率化が進み、サービス品質や顧客満足度の向上につながった。
ユーザーカルテ情報、サービス提供施設を管理する施設マスタ、登録理美容師を管理する美容師マスタなど各種マスタののほか、営業管理、顧客管理、予約・実績管理、Webフォームからの入力画面をノーコード・ローコードが特徴である「kintone」でシステム構築した。その結果、導入企業自身でメンテナンスや拡張が行えるようになり、運用の強化と効率化を実現している。