NECは3月21日、AI技術を活用し、機械式駐車施設の無人化実現に向けた実証を同日付で開始したことを発表した。同社は、今回の実証を通じて、オペレータの業務負担軽減と利用者の安全性・利便性の高い駐車体験の両立を目指す構え。
人手不足による駐車サービスの提供困難の解決を目指す
オフィスビル、ホテル、商業施設などに併設される機械式駐車施設では、最初に顧客をおもてなしするポジションとして、オペレータが利用者の駐車支援を担い、安全な運営に重要な役割を果たしている。
しかし、近年は少子高齢化・人口減少などによる労働力不足に伴い、車の入出庫が少ない夜間帯の営業時間短縮や営業の取りやめなど、駐車サービスの提供が困難になるケースも発生しており、オペレータの就業環境の改善による新規採用力や定着率の向上が喫緊の課題となっている。