長年デジタルマーケティングやメールマーケティング分野での活動を続け、書籍"Email Marketing Rules" の著者でもあるオラクルのChad S. White氏が、2025年のメールマーケティングのトレンドを分析する「Email Marketing Trends for 2025」の Proven Essentials編をOracle Modern Marketing Blogに掲載した。

Oracle Digital Experience Agency専門家からの予測を分析し、複数回にわたり掲載するレポートだが、今回は実証済みの必需品(the Proven Essentials)編。過去最大の再設計が行われたiOS 18のApple MailやBIMI(Brand Indicators for Message Identification)や生成AIの台頭など昨年起きたメールマーケティングに起こったイベントに言及しながら、マトリクスに分類する17項目を解説する。

特定のグループへの配信をしばらくの間除外し、差し控えることでその後のエンゲージメントや収益レベルを比較するUniversal Holdout Groups(ユニバーサルホールドアウトグループ)、ライブカウントダウンタイマーやアカウントダッシュボード、地元の天気やライブスポーツスコアなどリアルタイムインベントリを用いることで送信時ではなく開封時に最新のコンテンツを保つユースケース、パンデミック後に上昇する対面イベント後のAccount-Based Marketing、もはや3割超えのダークモードでのメール受信への対応など硬軟取り混ぜた広範囲から導き出すトレンドは興味深い。

もっともインパクトを与えそうなのがやはりAI。自動化やトリガー化されたメール(Automated or Triggered Emails)は適切なタイミングで顧客と購読者に適切なメッセージの配信が期待できる。メールマーケティングという昔からある重要なチャネルをさらに推進できる可能性が高い。Oracle Digital Experience AgencyのAnalytic&Strategic ServicesのシニアストラテジストPete Hall氏は、"誰しもが生成AIやその他の高度なAIシステムの潜在的な影響について興奮してる"とその可能性に疑いの余地はないことを示しながらも、トリガーキャンペーンの構築が基本であること、自動化の継続的なメンテナンスと最適化を怠らないようアドバイスしている。

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