ラクスは9月27日、経費精算システム「楽楽精算」において、2025年上半期までにAIによる経費精算の入力補助機能を実装する予定だと発表した。経費精算における申請ミスの削減や経理部門でのチェック作業のさらなる効率化につなげる。
同社は、AIを活用し「添付した領収書の記載情報と過去の申請データの傾向をもとに経費項目を推薦し、自動で入力する」といった申請者の入力を補助する機能の実装を目指す。申請者の入力作業の負担軽減、記載ミスの削減につなげ、経理担当者の目視確認や修正の手間などの負荷を軽減する。
業務のデジタル化が加速する一方で、未だ経費精算領域では紙やExcelを中心とした業務フローで対応する企業が多く存在している。紙やExcelを用いた経費精算は、手書きや手入力によるミスが多く発生し、またそうした不備のチェックなど、申請者だけでなく経理担当者にも負担がかかっている。
経費精算のよくあるミスとして、申請者が選択した経費項目の誤りが挙げられる。特に申請者にとって馴染みのない勘定科目などは選択ミスが起きやすく、経理担当者は「正しい項目が選択されているか」を目視で確認し、間違いがあれば修正や申請者に差し戻しをする必要がある。
ラクスは新機能の実装により、こうした申請者や経理担当者の負担を解消することを目指す。