TISは、パルにファッション関連パーソナライズサービス「NIAiNO」の「AI骨格診断サービス」を導入したと発表した。パルは、10~30代をメインターゲットとした「CIAOPANIC TYPY(チャオパニックティピー)」、「Kastane(カスタネ)」などのアパレルブランド、300円の雑貨で人気の「3COINS(スリーコインズ)」を展開している。
「AI骨格診断サービス」とは
「AI骨格診断サービス」は、利用者の全身や手など体のパーツの画像を、株式会社アイシービーの二神弓子氏が提唱する骨格診断理論に基づき作成したAIにて判定を行い、その人に本当に似合うアパレル商品を提案する。
AIを活用した高度なファッション提案により、集客から販促、データの利活用にまでつなげていくことができる。
「AI骨格診断サービス」導入の背景
パルは2021年ごろより、一人ひとりの身体の質感やラインの特徴から、ストレート/ウェーブ/ナチュラルの3つの骨格タイプを判定し、似合うファッションアイテムやコーディネートを導き出すメソッドである「骨格診断」に注目していた。
従来のチャート式診断よりも一歩進んだ骨格診断を提供するため、「AI骨格診断サービス」の導入を検討、2023年9月から3カ月間のトライアル導入の後、2024年4月から本格導入した。
「写真を送信するだけで手軽に診断でき、顧客にとって使いやすいサービスである点」「SaaS型であり、サービス導入効果の測定から機能改良などPDCAサイクルを迅速に回せる点」といったことから、同サービスを選定したという。
「AI骨格診断サービス」の導入効果
同サービス導入に当たり、骨格タイプ別にセレクトしたオススメ商品を表示し、ダイレクトに商品を購入できる導線をつくり、診断結果の画面に同じ骨格タイプを登録している店舗スタッフを一覧表示してすぐにSNSへアクセスできるように改良した。
トライアル期間中に診断を利用したユーザー約2,500人のアンケートでは、「自分の骨格タイプがすぐに分かってよかった」という声も多く、購買に至ったコンバージョン率の数値が平均で約2割上昇した。
また、これまで自分に似た店舗スタッフを探す条件は「身長」が一番だったが、「骨格」がこれに並ぶ鉄板の要素になっているという。