TISインテックグループのインテックと北陸電力は6月11日、エネルギー・リソース・アグリゲーション事業に関する協業について基本合意書を締結したことを発表した。同事業はDER(Distributed Energy Resources:分散型エネルギーリソース)を束ねてコントロールし、仮想の発電所のように機能させることで、再生可能エネルギーの活用促進、災害時のレジリエンス向上、電力システムの効率化などに資するエネルギービジネス。

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両社は北陸地域に根差した事業基盤を有する。北陸電力の強みであるエネルギー事業と、インテックの強みであるデジタル技術を相互に補完し、カーボンニュートラルや持続可能な社会を目指して、エネルギー・リソース・アグリゲーションを実現することで、エネルギー事業の拡大と地域経済の発展に寄与するとのことだ。

両社はこれまでにも、インテックのスマートホームアプリ「UCHITAS(ウチタス)」を用いて複数のエコキュートを遠隔制御する実証実験を行っており、基本的な技術確認と課題解決への取り組みに着手している。

今後はエコキュートや蓄電池などのDERに加え、エアコン、照明などの家電製品とUCHITASを連携し、遠隔・統合制御することで、家庭内の電気使用状況の最適化や電力システムの効率化など次世代の電力マネジメントを実現する新しいDRサービスについて検討する。