米デル・テクノロジーズ(以下、デル)とエリクソンは5月23日(現地時間)、戦略的パートナーシップを発表した。これにより、両社が保有する業界知識と通信ソフトウェア、ソリューション、サポートを統合して提供できるようになり、通信事業者による無線アクセスネットワーク(RAN)のクラウド変革を支援するという。

今回の両社のパートナーシップは、通信事業者と連携して両社の統合ソリューションとサポートを活用することで、信頼できるシンプルなOpen RANベースのネットワーククラウド変革戦略を策定して、課題解消することを目的にしている。

具体的には、両社が協力して、オープンなマルチベンダー環境への展開に伴うリスクを軽減しながら、ネットワークアーキテクチャーと運用モデルについて、カスタマイズしたネットワーククラウド変革プランを策定して通信事業者にアドバイスを提供する。両社はエネルギーの効率化を推進し、クラウドRANインフラストラクチャー運用を革新するソリューションを共同開発する予定とのことだ。

また、デルの「PowerEdge」サーバにエリクソンのクラウドRANソフトウェアを商用導入する。このソリューションでは、デルがエリクソンのソリューションパートナーとして、継続的な統合テストとライフサイクル管理によって展開を高速化するとともに、運用環境においてアップデートとアップグレードに伴うリスク低減を図る。

さらに両社は、統合ソリューションの共同サポートを基盤に、工場での検証からインストール、継続的な運用管理まで、展開プロセス全体を簡素化するサービスを共同開発する。