Sansanは5月27日、同社のインボイス管理サービス「Bill One」が実施した、経費精算に関わるビジネスパーソンを対象に実施した「経費精算に関する実態調査」の結果を公表した。立替精算は一社あたり月1500件以上発生し、約3割が経費の不正利用をした噂を見聞きした経験があることが明らかになった。
立替精算は1社あたり月1500件以上
経費精算業務に携わるビジネスパーソン1044人に対し、立替経費精算はひと月あたり何件程度発生しているか聞いたところ、平均1518件であった。また、経理担当者は毎月平均104時間、立替経費精算に時間を費やしていることが明らかになった。
毎月立替精算を1件以上行っている経理担当者に立替精算への課題を聞くと、「インボイス制度で求められる要件を満たすかどうかの確認に手間がかかる」が35.0%で最多。次いで「月末月初など特定の時期に業務が集中してしまう」が33.3%、「不備発生時の確認や差し戻しに手間がかかる」が31.1%と、インボイス制度によってさらに負担が増加していることがうかがえる。
立替える人「入金されるまでにタイムラグがある」
非経理担当者が感じる立替精算への課題を尋ねると、「立替分が入金されるまでにタイムラグがある」が40.6%で最多。次いで「申請のための処理が煩雑」38.1%、「インボイス制度で確認の手間が増えた」33.3%と、インボイス制度による負担増が上位3位以内に入った。
続いて非経理担当者に対し、これまで立替精算をしなかったことがあるか尋ねると、「ある」と回答した人は38.1%。その理由は「金額が少額だった」が61.2%と最も多く、次いで「精算の手続きが面倒」51.2%となった。
毎月立替精算を1件以上しているビジネスパーソン(経理・非経理問わず)に対し、所属企業において社員が経費を不正利用した噂を見聞きしたことがあるか尋ねると、「ある」と回答したのは34.8%であった。