ウイングアーク1stは1月25日、福岡県北九州市およびデジタル庁と連携し、北九州市におけるデジタルインボイス標準規格「Peppol(ペポル)」の請求書受領の実証実験を開始すると発表した。

デジタルインボイスとは、国際標準化された構造化デジタルデータによる請求書で、売り手のシステムから買い手のシステムに直接データ連携を目指した仕組み。デジタル庁が中心になり普及を目指している。

Peppolは、Pan European Public Procurement Onlineの略称で、請求書(インボイス)などの電子文書をネットワーク上でやり取りするための「文書仕様」「運用ルール」「ネットワーク」のグローバルな標準仕様のこと。現在、欧州各国のみならず、オーストラリア、ニュージーランドやシンガポールなどの欧州域外の国も含め30か国以上で利用が進んでいる。

  • Peppolの概要

    Peppolの概要

日本の管理局はデジタル庁で、デジタルインボイスの標準仕様である「JP PINT」は、売り手のアクセスポイント(C2)と買い手のアクセスポイント(C3)との間でやり取りされるデジタルインボイスの標準仕様だ。

今回、北九州市で行われる実証実験は、調達・請求に関する事務の効率化を実証し、効率化により北九州市が掲げる稼げるまちへの実現に寄与し地域利益に還元することを目指すもの。2024年2月から4月まで実施される予定。

ウイングアーク1stは北九州市と地域課題を解決する北九州市発の地域創生モデル「ザ・北九州モデル」を締結しており、同実証も行政手続きデジタル化推進の一貫という。同社は今後も北九州市および自治体のDXを支援していく考えだ。