LinkedInは2月9日、就労者が働き方の現状と希望をどのように考えているかを調べることを目的に、日本を含む世界 17カ国で18歳以上の就労者約2万3,000人を対象に実施した、仕事に関する意識調査の結果を発表した。

「仕事に全力で取り組んでいると感じるか?」と聞いた質問において、「当てはまる」と回答した人は全体では53%と半数を超える一方、世代別に見ると、Z世代(18~24歳)は44%、ミレニアル世代(25-34歳)は40%と半数を下回る結果となった。

  • 仕事に全力で取り組んでいると感じるか? 引用:LinkedIn

前問で最も数値が低かったミレニアル世代は「仕事に全力で取り組まない」と答えた理由について、「仕事以外にもっと優先すべきことがある」が46%で最も多かった。これに、「今の賃金では割に合わない」、「がんばって働いてもあまり評価されないと感じる」、「仕事に対してやる気が起こらない」の 3項目がいずれも43%となり、上位を占める結果となった。

  • 「仕事に全力で取り組まない」と答えた理由 引用:LinkedIn

また「2023年に転職することを考えているか?」という質問に対して、「考えている」と答えた人は全世代では27%となった。その一方、世代別に見ると、35 歳以上は全ての年代で30%を下回ったのに対し、Z世代は33%、ミレニアル世代は40%に上った。この結果から、Z世代・ミレニアル世代の方が35 歳以上より「2023年中の転職」を考えている人が多い傾向にあることが分かった。

  • 2023年に転職することを考えているか? 引用:LinkedIn

また、転職を考えていると回答した人に「今の仕事を辞めたい主な理由」を聞いたところ、前問で最も数値が高かったZ世代では、「もっとお金を稼ぎたい」(37%)、「ワークライフバランスを改善したい」(29%)、「今の仕事では成長の機会がないと感じる」(21%)が多く挙がった。

  • 今の仕事を辞めたい主な理由 引用:LinkedIn

今回の調査結果から、Z 世代・ミレニアル世代は、他の世代と比較すると「仕事以外に優先すべきことがある」と考える人の割合が多く、また「今年中の転職」を積極的に考えていることが明らかになった。中でもミレニアル世代は、キャリアアップのための自身の課題発見力が高く、専門的な知識やスキルを高めることが重要だと感じている人が多い傾向にあることが判明した。