LinkedInは1月30日、2022年12月7日から12日にかけて、調査実施国(アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、インド、シンガポール、オランダ、ブラジル、オーストラリア、メキシコ、アイルランド、スペイン、イタリア、日本、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、スウェーデンの17か国)の18歳以上の就労者計22,985人を対象に実施した「仕事に関する意識調査」の結果を発表した。

「今の仕事にどの程度満足しているか?」という質問に対し、「満足している」と回答した人は46%で、「満足していない」と回答した27%を上回る結果となった。また、半数を超える53%が「自分の仕事に全力で取り組んでいる」と回答する結果となった。

  • 左:今の仕事にどの程度満足しているか? 右:自分の仕事に全力で取り組んでいるか 引用:仕事に関する意識調査(LinkedIn)

今の雇用主や仕事に関して持っている懸念を聞いたところ、「無し」が39%で最も多かった一方で、「求められる水準以上の仕事をしても、気付いてもらえないような気がする」21%、「今の仕事ではキャリアップの機会が限られていると感じる」19%、「疲弊して何もやる気が起きなくなった」14%が上位となる結果に。同社は、これらの回答から、現状の仕事にある程度満足しつつも、評価やキャリアアップに関して懸念を抱いている人が多いのではないかとの見方を示している。

  • 今の雇用主や仕事に関して持っている懸念 引用:仕事に関する意識調査(LinkedIn)

また、「日本では長い間、賃金が上がっていないと言われている中、自身にとっての解決策は?」という質問に対しては、「近い将来、転職する」が20%で最多回答となり、続いて「自分のスキルを高めて、今の会社で昇給を受ける」が16%で多く挙がる結果となった。このほか「転職やキャリアアップに際し、抱えている課題」について聞いたところ、「専門分野」と答えた人が35%に上り、「言語スキル」(17%)が続いている。

  • 日本では長い間、賃金が上がっていないと言われている中、自身にとっての解決策は? 引用:仕事に関する意識調査(LinkedIn)

今回の調査結果から、報酬を高め、キャリアアップを実現するために、専門的な知識やスキルを高めることが必要であると感じている人が多いことが判明するという結果になった。