
農林水産省のまとめによると、6月29日~7月5日の週のコメの販売価格は5キログラムあたり3458円で、前週より96円(2.7%)安かった。3500円以下となるのは1年半ぶりだ。
出荷業者と卸売業者の間で取引する2025年産米の相対取引価格も、全銘柄平均60キログラムあたり3万1305円で、前月比1859円(6%)安となった。減少幅は2006年の調査開始以来で最大。25年産米が出回った後の昨年10月(3万7058円)をピークに6000円近く値を下げている。
米価下落の背景にあるコメ余りの状況は深刻化している。今年5月末時点の民間在庫量は223万トンで、前年同月を74万トン上回った。2014年と並び過去最大の水準だ。
もっとも、コメの販売数量は昨年6月以降、随意契約による政府備蓄米の流通で増加し、その後は平年並みに推移していた。今年2月以降に米価が下落局面に転じるのとは対照的に、販売数量は増加基調にあるものの、在庫を大きく減少させる勢いはない。
「生産者の再生産・再投資が可能で、消費者にも理解を得られる」(鈴木憲和農水相)価格水準を見極めるのは難しいが、一方で生産地からは、政府備蓄米の買い戻しによって米価下落に歯止めをかけることを期待する声も高まっている。
政府は買い戻しの時期を慎重に見極める構えだが、2026年産の新米が出回るのはもうすぐだ。