さくらインターネットは1月30日、ヤマト運輸と連携し、Slackで宅急便の集荷依頼や発送手続きがワンストップで行えるアプリケーションを2月8日から提供を開始すると発表した。同アプリケーションは匿名配送にも対応しており、氏名や自宅の住所などを知らせずに荷物の発送や受け取りを可能としている。
さくらインターネットでは2020年4月から、働く場所にとらわれず活躍できる環境づくりを推進させるためにリモートワーク前提の働き方へと転換しており、その結果として2022年度は約90%のリモートワーク率を維持している。
働き方の転換以前は、従業員宛ての荷物は各拠点に配送していたが、リモートワークでは各従業員の自宅に荷物の配送を行う必要があり、その際に発生した「個別に発生する送り状の準備・集荷依頼」「経費の立て替えおよび精算」「従業員同士での個人情報の受け渡し」の3つの課題を解決すべく、同アプリケーションを開発。
2021年10月から社内限定で利用をしていたが、働く場所にとらわれず活躍できる社会づくりを推進していくために、提供開始に至った。
主な機能は、送り状の自動作成機能として届け先などの送り状情報を入力すると、専用コードが発行されるため、手書きで送り状を用意する必要がなく、専用コードと荷物を一緒に最寄りの発送場所に持ち込むだけで、簡単に荷物を発送することを可能としている。
また、ヤマト運輸の営業所やオープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」、コンビニエンスストアなど、ユーザーの都合に合わせて発送場所を選べるほか、配送費用は発送手続きの際に自動で計上され、まとめて会社宛てに請求されることから、配送費用を個人で立て替えをせずに荷物を発送できる。
さらに、匿名で荷物の発送および受け取りができ、お互いの氏名や自宅の住所などを知らせる必要がないため、個人情報の保護に寄与するとしている。なお、アプリケーションの利用には法人契約が必要となる。