ライボの調査機関「Job総研」は1月30日、874人の社会人男女を対象に実施した「2023年 リモートマネジメント実態調査」の結果を公表した。同調査では、テレワークの頻度と昨年同月比の増減や、テレワークでの上司への印象やマネジメントの課題と内容、またテレワーク中のサボり経験の有無とその内容、マネジメント側の対応などについて尋ねている。

現在テレワークを実施している543人に昨年同月と比較したテレワークの増減を聞くと、18.0%が「とても増加した」、14.2%が「増加した」、29.1%が「少し増加した」と回答し、「増加派」は61.3%に達した。

また現状のテレワークの頻度を聞くと、「フルリモート」23.4%、「週に4日以上」16.4%、「週に3〜4日」18.6%、「週に1〜2日」23.6%、「月に数回」12.0%、「半年〜1年に数回」6.0%と、フルリモートを含めて58.4%が週に3日以上テレワークを実施している結果となった。

  • 左:テレワークの増減 右:現状のテレワークの頻度 引用:2023年 リモートマネジメント実態調査(Job総研)

出社とテレワークどちらが働きやすいかについて聞くと、「断然テレワーク」が34.1%、「どちらかといえばテレワーク」が28.9%と、63.0%が「テレワーク派」となった。現在テレワークを実施している543人に満足度を聞くと「とても満足」31.5%、「満足」28.9%、「どちらかといえば満足」24.1%を合算した84.5%が「満足」と回答する結果となった。

  • 左:出社とテレワークどちらが働きやすいか 右:テレワークを実施している人の満足度 引用:2023年 リモートマネジメント実態調査(Job総研)

一方で、マネジメントポジションの303人にテレワークでのリモートマネジメントについて課題の有無を聞くと、「ある」が68.0%で、「ない」が32.0%となった。「ある」と回答した206人に課題の内容を聞くと、「メンバーの業務進捗の把握」が48.1%で最多回答に。これに「メンバーの理解度や成長度がわかりにくい」が39.8%、「忙しくてマネジメントの時間が取れない」が12.1%と続いている。

全体にテレワーク中にサボった経験の有無を聞くと、15.3%が「すごくある」、23.1%が「ある」、27.0%が「ややある」回答し、65.4%が「ある派」という結果に。マネジメントポジションの303人に、テレワークでのメンバーのサボりへの対応では、23.4%が「特に対応なし」、21.1%が「ほぼ黙認している」、42.2%が「ある程度黙認している」と回答し、86.7%が「黙認している派」であることが判明した。

  • 左:テレワーク中に仕事をサボった経験 右:テレワークのサボりへの対応 引用:2023年 リモートマネジメント実態調査(Job総研)