パナソニック コネクトは12月20日、i-PROのネットワーク・カメラ用LTE無線通信ユニットを2023年1月に取り扱い開始すると発表した。

  • ネットワーク・カメラへの装着時のイメージ

新製品は、i-PROのネットワーク・カメラに取り付けることで、NTTドコモのLTE回線を利用して無線でデータ通信を可能にする機器。インターネット回線の導入が難しい遠隔地や無人拠点での遠隔監視や、有線を引くことが難しい環境での監視をサポートするとしている。

例えば、離れた場所にあるソーラー・パネルの破損監視、ハウス栽培の盗難監視、建設・土木仮設現場の監視に使用できるという。また、ネットワーク・カメラと一体になるデザインのため、景観を損なうことなく取り付けられるとのこと。

導入においては、パナソニックが提供する「MVNOモバイルサービス」の「上り大容量プラン」の利用により、大容量かつリーズナブルなデータ通信を、ユーザー企業やパートナー企業が通信事業者と個別で回線契約しなくても、ワンストップで利用可能という。

なお、モバイル閉域タイプを契約すると、ユーザー企業専用の高セキュリティな通信で多拠点の監視を実現でき、ユーザー企業の現場のデジタル・トランスフォーメーション(DX)の実現に役立つとしている。

さらに、i-PROの「みえますねっと」やクラウド型の現場映像活用サービスである「カメラデータプラットフォーム」と連携した遠隔監視の提案も可能になる。

  • GPS機能の利用イメージ

同製品は、屋外ネットワーク・カメラとLTE無線通信ユニットの一体型設置により屋外ハウジングの取付・設置が不要なため、機器選定や施工の簡素化など、工数や費用(コスト)を低減できるという。

またGPS衛星との通信により測位し、設置位置の情報送信と時刻補正が可能とのこと。 ユーザー側で追加のアプリケーションを開発することで、例えばユニットを多拠点に設置した際にマップ情報と紐づけてカメラ映像の確認ができるなど、多様な用途に使用できる。

なおMVNOモバイルサービスの利用に関しては同社が導入をサポートし、SIMの発行からキッティングまでワンストップで提供が可能だ。