Malwarebytesは10月27日(米国時間)、「New streaming ad technology plays hide-and-seek with gamers」において、新しいストリーミング広告技術のテストが行われていると伝えた。デジタル広告の新たな形が、ゲームから生まれようとしていると述べられている。

  • New streaming ad technology plays hide-and-seek with gamers

    New streaming ad technology plays hide-and-seek with gamers

この広告は少し変わっており、ゲーム配信中に他の誰かがゲームを見ている時のみに表示される仕組みになっているという。しかも広告をトリガーしたプレイヤー自身はその広告を見ることができないという不可解な設計になっていることが明らかとなった。

新たなストリーミング広告はAmazon傘下のゲーム配信ストリーミングサービスであるTwitchチャンネルでテストされている。テストに使われているゲームは「Old World」で、このゲームはさまざまな広告プロモーションや手法に利用されることがあるといわれている。

「Old World」のストリーミング配信中のゲーム内の壁などに、テキスト広告が表示されるテストが実際に行われていることが確認されている。ゲームのストリーミングを見ている人にだけこのテキスト広告が表示されるようになっており、オンラインで見ている人だけがこの広告を見る可能性があることがわかった。

この新しい実験的な広告技術に関する情報はまだ多くないとされているが、2022年5月にAmazonとPeacockが発表したストリーミング番組や映画の広告を変更するために使われたVPP (Virtual Product Placement) ツールに酷似していると説明されている。

この広告がどの程度成功を収めることができるのかについては、疑問が投げかけられている。プレイヤー自身は広告がどこにあるか分からないため、見逃される可能性を考慮して広告をある程度明白にする必要があると指摘されている。この新たなデジタル広告がどのように機能するよう意図されているのか、具体的な詳細が判明されるまでもうしばらく様子を見る必要があるようだ。