大日本印刷(以下、DNP)は9月5日、グループ会社であるDNPエスピーイノベーション(DSI)が、人のしぐさや振る舞いを分析する「行動認識AI(Artificial Intelligence:人工知能)」をBPO(Business Process Outsourcing)サービスに導入することを発表した。
行動認識AIは、特定のエリア内にいる人の行動やしぐさ、振る舞いを認識可能だ。カメラで人の骨格を捉えて、手の動きや顔の向き、しゃがむなどの身体の姿勢や、物を持つなどのしぐさ、滞在時間や移動経路など、さまざまな振る舞いを感知して行動ログを収集し、蓄積する。
これらの行動ログを活用して、販売業における各売場のさまざまな課題や変化を分析することで、DNPから派遣するスタッフのパフォーマンスやエンゲージメントの向上につなげるとのことだ。
同サービスでは主に、接客スタッフや来訪者の行動ログから個々の接客現場に適した状況を作り出し、スタッフのパフォーマンスやエンゲージメントの向上、来訪者の体験価値の向上につなげていくとしている。
DNPは2019年からベトナム国家大学ハノイ校と共同で、人の多様な行動や振る舞いを統合的に捉えてインサイト(特徴・状態・関心)を分析し、推定が可能な行動認識AIの研究を行っている。今回は、その研究結果に基づくものだという。