大日本印刷(DNP)は8月9日、ジェーシービー(JCB)、デジタルガレージ(DG)と、NFCタグを活用した非接触型の新決済サービスを渋谷区デジタル地域通貨事業へ提供することを発表した。

  • 加盟店のNFCタグサービス導入メリット

    NFCタグを活用した決済サービス(イメージ)

NFCタグサービスとは、店舗に設置されたNFCタグにスマートフォンをかざすことで表示された画面で決済を完了できる非接触型の決済サービス。支払い手段はスマートフォンに登録している支払い方法を用いるため、店頭でカードを財布から出したり決済アプリやカメラを探して起動したりする必要がない。

今回提供するサービスでは「DNP NFCタグ認証プラットフォーム」を利用し、タグの複製、URL情報の改ざんや二次使用等による偽造防止と不正使用防止を実現している。

加盟店の導入メリットとして、店舗側で決済専用端末を用意する必要がなく、電源や通信機器も不要。NFCタグや店頭掲示物などサービス開始に必要なものは無料で提供され、店舗での負担は、クレジットカードの決済手数料のみ。利用店舗ごとにメニューを設定することで、NFCタグを読み取ったユーザーのスマートフォンに専用のデジタルメニューを表示できるため、テーブルオーダーとして注文業務の削減が可能。

  • 加盟店のNFCタグサービス導入メリット

    加盟店のNFCタグサービス導入メリット

取り扱い決済手段は、Apple Pay、Google Pay。登録により利用可能なカードブランドはJCB、American Express。NFCリーダーを搭載したスマートフォン(iPhoneの場合、iPhone 7以降、iOS 14.1以降)に対応する。

支払い形式はメニュー選択型、金額入力型、金額固定型(店舗管理機能にてNFCタグ毎に選択可能)。店舗管理機能(アプリ)は、決済完了Push通知音、売上実績CSVダウンロード、メニュー設定、注文提供ステータス管理、代理注文登録など。店舗管理機能の対応端末はAndroidタブレットまたはスマートフォン(iOSは2022年中対応予定)。サービス利用料負担は無料(NFCタグ、店舗管理アプリ、店頭POP等を提供)。