日本IBMは3月31日、100%出資子会社の日本アイ・ビー・エム共同ソリューション・サービス(CSOL)と日本アイビーエム中国ソリューション(IGSCH)を、日本アイ・ビー・エム デジタルサービス(IJDS)と2022年7月1日に合併すると発表した。なお、3社は関連当局への届出など、必要な手続きを実施した上でIJDSを存続会社として合併

これまでCSOLは、九州地区と中国地区の銀行とのパートナーシップのもと、基幹システムの共同アウトソーシングを支援してきた。金融機関に特化したITエンジニアリング会社としてサービスを提供するとともに、基幹システムを銀行間で共同利用する新しいモデルの導入を推進している。

IGSCHは、グローバルに展開する大手自動車メーカーのシステム構築・運用を担うアウトソーシングサービスの提供を中心業務とし、自動車業界の業務知識と経験をベースに、基幹業務システムの開発・運用・保守や最新のCASE対応ソリューションを含むさまざまなITサービスを提供している。

母体となるIJDSは、2020年7月1日に金融機関や製造業の支援で実績を持つ100%出資子会社3社が統合し、設立されており、顧客の既存システムの安定稼働と新技術によるデジタル変革の実現を両面から支援し、顧客の戦略策定とその実現に取り組んでいる。

2022年1月にはテクノロジーの活用と共創でシステム開発を変革する「IBM地域DXセンター」を設立し、システム開発手法の高度化、地域のDX(デジタル・トランスフォーメーション)人財育成、またリモートでの新しい働き方を実現し、地域経済への発展に貢献しているという。

今回のCSOLとIGSCHとの合併により地域の拠点を拡大するとともに、プロジェクトへの参画を通して社員のスキルの選択肢やキャリアパスの幅を広げ、ITプロフェッショナルとしての可能性を高めていくことができるようになるとしている。