JTOWERとNTTドコモは3月25日、既存の鉄塔のインフラシェアリングを推進するため、ドコモが保有する通信鉄塔最大6,002基を最大1,062億円でJTOWERへ譲渡し、ドコモがJTOWERから同鉄塔を借り受ける取引に関する基本契約の締結を決定したと発表した。
JTOWERは、通信事業者が保有する既存通信鉄塔の買い取り、鉄塔への事業者誘致・シェアリング促進(カーブアウト)を重要な成長戦略の一つと位置づけており、今回の取引により、タワーシェアリング会社としての事業基盤を大きく拡大できるという。
一方、ドコモはインフラシェアリング推進による経済的な5Gネットワーク構築に取り組んでおり、今回の取引により、さらなる設備運用の効率化を実現する。
今後両社は、条件が整った通信鉄塔から譲渡を実行し、譲渡された通信鉄塔は、JTOWERが他携帯キャリアを含む通信事業者などへの新規利用の誘致を強化する。これにより、利用事業者の設備投資・運用コストを効率化し、5Gネットワークの早期整備を促進する。