NECソリューションイノベータは1月12日、北九州市と共にマイナンバーカードで本人確認を行う図書館アプリの実証実験を行うと発表した。同社は実証実験を通じて、アプリの改善や機能強化を行い、2022年の事業化を目指す。

同アプリでは、図書館の利用者登録の際にマイナンバーカードをNFC対応スマートフォンにかざすことで本人確認を行う。アプリ内に利用者番号を発行することで、アプリをデジタル利用者カードとして使用できる。

  • 利用者による図書館アプリの登録から番号発行までの流れ

これまで利用者登録を行う際は、本人確認を対面で行っていたため、図書館で手続きを行う必要があったが、同アプリを活用すれば非対面かつ遠隔で、図書館が閉館している夜間や年末年始等でも、時間や場所を気にすることなく利用者登録を行える。

このほか、同アプリではオンライン蔵書目録(WebOPAC)に接続し、書籍やCD、DVDなどの検索や貸し出し予約機能や、返却期限の到来や予約した書籍の準備状況などをプッシュ通知で知らせる機能が実装されている。

実証実験は北九州学術研究都市内の図書室にて、2022年1月から2022年3月にかけて実証実験が実施される(1か月の試験的な動作検証を経て、2022年2月下旬頃から一般利用者の利用開始。2022年4月以降も継続予定)。