オートバックスセブンは14日、摂南大学と子会社のエー・ディー・イー、社会福祉法人太陽の家と連携し、AIを活用した障がい者の就労支援を目指す取り組みを開始することを発表した。

  • オートバックスセブン、摂南大学、エー・ディー・イー、社会福祉法人 太陽の家との協業でAI開発を障がい者が行うプラットフォームを開発(同社資料より)

取り組みは、機械学習を活用したアセシビリティ向上のため教師データ作成システムや入力デバイスの活用・開発などを通じて、障がい者の就労可能性向上に資するプラットフォーム構築を目指すもので、摂南大学 経営学部経営学科の塚田義典准教授ゼミの「大学 SDGs ACTION! AWARDS2020」(2020年2月)での発表が原案となっている。多様な特性に対応した入力デバイス(フットスイッチや、ジョイスティック、マウススティックなど)、機械学習用の教師データの作成支援システムの開発から太陽の家と連携した機械学習用教師データ入力を専門に業務支援する「AIマシーンラーニングセンター」の設置など障がい者がAI開発における機械学習を担える枠組みの構築を目指す。

  • AI作成と活用のイメージ

アイデアは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「戦略的創造研究推進事業」の2021年度の新たな「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム」のシナリオ創出フェーズに採択されている。エー・ディー・イーは、オートバックスセブンの100%出資子会社でAIやドローンを活用したサービス開発を行っており、日本パラリンピックの父と言われる中村裕博士が1965年に創設した障がい者自立支援施設 社会福祉法人 太陽の家と連携、SDGsの目標達成に貢献すべく活動を行う。