Microsoftは7月29日(現地時間)、Windows 10用の更新プログラム「KB5004296」をリリースした。リリースノート「2021 年 7 月 29 日 — KB5004296 (OS ビルド 19041.1151、19042.1151、および 19043.1151) プレビュー」によると、この更新プログラムではゲームのパフォーマンス低下の原因である電源プランとゲームモードの問題など、セキュリティに関わらない問題が修正されている。

  • 2021 年 7 月 29 日 — KB5004296 (OS ビルド 19041.1151、19042.1151、および 19043.1151) プレビュー

    2021 年 7 月 29 日 — KB5004296 (OS ビルド 19041.1151、19042.1151、および 19043.1151) プレビュー

この更新プログラムにおけるおもな変更点は以下のとおり。

  • ゲームサービスがデスクトップユーザの特定のゲームを開けない問題を修正
  • 特定の状況下でIMEによるテキスト入力ができなくなる問題を修正
  • ゲームコントローラーのトリガーボタンを押すと、ゲーム内の選択サウンドが大きく再生される問題を修正
  • 電源プランとゲームモードが期待通り動作しない問題を修正
  • VPN接続後に、インターネット接続を検出できない問題を修正
  • 印刷が停止する、または間違った出力をする問題を修正

このうち、最も注目すべき点は電源プランとゲームモードの問題だろう。Microsoftは、今年3月にリリースした「KB5000842」以降、特定の環境でゲームのフレームレートとパフォーマンスが低下する問題の修正に苦慮してきた。これまでも何度かにわたって修正用のパッチが提供されてきたが、今回修正された「電源プランとゲームモードが期待通り動作しない問題」も、フレームレートとパフォーマンスの低下をもたらす原因の一つだったとのことだ。

KB5004296はWindows Updateからオプションの更新として手動でインストールすることができる。この更新プログラムは2021年8月の第2火曜日に提供される月例アップデートのプレビュー扱いとなっている。