電通グループと三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)は7月8日、金融ビッグデータを活用した広告・マーケティングサービス事業を営む合弁会社「SMBCデジタルマーケティング」を共同で設立したと発表した。新会社の資本金は1億円で、出資比率はSMBCグループが66.0%、電通グループが34.0%。なお、新会社はSMBCグループの連結子会社、電通グループの持分法適用会社となる。

  • SMBCデジタルマーケティング 企業ロゴ

新会社では、広告・マーケティング施策の企画・制作や、データ分析および広告配信に関する事業などに取り組む。具体的には、SMBCグループの三井住友銀行の顧客の属性情報や利用履歴などの情報を活用し、顧客の潜在的な興味関心やライフスタイルに合わせた広告コンテンツを、三井住友銀行アプリなどのチャネルを通じて発信する。

ただし、顧客の個人情報はSMBCグループ内の共同利用の目的に限って利用される。個人情報が適切に管理されているか、弁護士等外部有識者も交えた定期的なモニタリングを実施するとしている。電通グループおよび広告主への個人情報の提供はしない。

今後、両社グループが持つ知見・ノウハウを融合させ、新しい広告配信先やサービスの開発などを進める方針だ。