凸版印刷とサイバーリンクス、流通DXで連携

凸版印刷とサイバーリンクスは5月12日、業務提携を締結した。今回の提携は、商品データを機軸とするサービスの連携および販売協力や新たなサービス開発を行い、小売業の事業拡大に貢献すると共に、流通業界全体の発展と食品ロスなどの社会課題解決への寄与を目的としたもの。

• サイバーリンクスの村上恒夫代表取締役社長と凸版印刷の麿秀晴代表取締役社長

今回の提携では、両社が持つシステムを連携し、商談から営業企画・販促までをシームレスにつなげることにより、小売業における営業業務全体の効率化やデータ利活用の加速を支援するとしている。

凸版印刷は、流通小売業向け販促業務支援システムである「PROMO CORE」を販売しており、販促業務システムで食品系小売の年商合計に占める導入企業の年商割合として約10%のシェアを持っているという。

一方サイバーリンクスは、6月1日に小売業向け商談プラットフォームである「C2Platform」をリリースする準備を整えているとのこと。

今回の提携により、この2つのシステムを掛け合わせることで営業業務におけるデータ流通・管理の分断を解消し、小売業の構造化した商品データ基盤整備を実現することで、業務効率化や情報共有をさらに促進するとしている。

• システム連携のイメージ

今後両社は販売面においても連携し、C2PlatformとPROMO COREの組み合わせで小売業の営業業務支援におけるデファクトスタンダードを目指す。また、C2Platformの商談情報とPROMO COREの販促情報を使用する小売業向けの新しいサービスを共同開発して2022年度末までにリリースし、小売業のDX促進に貢献するという。

さらに、両社のシステム連携による商品データ基盤を基に、商品に紐付く購買情報や生活者発信情報を始めとするマーケティングデータの整備など、流通サプライチェーン全体に対するデータ活用や新サービス開発なども積極的に行っていく方針だ。